2013/11/30 リンキングのこと
朝晩、グッと冷え込むようになりましたね。
レッグウォーマーを履くだけで、足下からの冷え方が随分違いますよね。
そんな訳で、リクエストの多いレッグウォーマーを急ピッチで作制しています。
今日は、リンキング作業をしたので、リンキングのお話を少し。
ニットの仕末には色々な、はぎ方やとじ方があるのですが、
私は、リンキングすることが多いです。
八角(ヤスミ)と呼ぶ方もいらっしゃいます。
私が使用しているのは、フラットリンキング機で、
クシのような針に、編み目を刺してハンドルを回すと、
カタカタカタとクシが送られ、チェーンステッチが施されるものです。
とじ合わせたり、はいだり、目を伏せたりすることが出来ます。
(クシの部分が輪になった、電動のダイヤルリンキング機もあります。
仕組みは一緒です。)
ニット地は、伸縮性があるので、
それを邪魔しないように糸調子の調整や寸法出しをします。
時には、伸び止めに利用したりもします。
ゲージごとにクシの歯巾が違うので、
リンキング機も各ゲージ欲しくなってしまいますが、
なかなか普通に暮らしていると手に入りにくいので、
私は、作る物に合わせて、工夫して使用しています。
家庭用のダイヤルリンキングも、時折インターネットで見かけるので、
編み機等使われる方は利用されているかと思うのですが、
生産に関わらないとなかなか見ない光景かな、と思って少し解説してみました。
工業製品のニットにも使われている仕末なので、
はぎの部分にクロスステッチのようなリンキングが施されていないか、
お手元のニットの衿やはぎ目を見てみて下さいね。
日頃見過ごしている何気ないところに、発見があると嬉しいです。